お茶道具を理解したくて / How to appreciate artistic crafts more

2018.03.14 Wednesday

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    茶道では、お道具の拝見がつきものです。

    お茶碗だけでなく、お棗・お茶入・お茶杓・お仕覆、などなど。


    美しい工芸品を見るのは、基本的に好きだし、お道具を拝見し、その焼き物の窯元や漆の塗りの名前を覚えると、なんだか教養が深くなったようで、豊かな気分になります。

    でも、なんかぎこちない、、、もっと踏み込んだ、作品の核心があるはず、、、でも、分からない、、、そんなもどかしさを感じていました。


    それぞれのお道具が、どの様に作られるのかを知れば、もっと理解が深まるに違いない。もしできることなら、そのお道具を自分で作ってみたら、きっと、その真髄に近づくことができるに違いないと、ある日考えました。


    そんな訳で、先月の日本滞在の際、お茶杓作り講習会に参加してきました。

    最初の一時間の講義で、すでに私のお茶杓を見る目は、変わりました。お茶杓って深い!

    そして、いよいよ、茶杓作り。使い慣れない切り出しナイフで、竹を削っていきます。


    五時間後、ようやく茶杓らしくなってきました。

    ところが、試しに袱紗で清めて見ると、なんだか引っかかります。指で触っても、気にならないのですが、私の削り方が悪かったみたいで、小さなササクレが、櫂先辺りに沢山あるのです。

    最終的には、先生が手伝ってくださり、櫂先の幅がやや狭い、細っそりとした茶杓が出来上がりました。


    お銘は、『紅差し指』としました。

    私の指は異様に長いのですが、茶杓が出来た時から、「白くて長くて節がしっかりあって、ササクレに悩まされて、私の指みたい。」と思っていました。特に、薬指の形に似ていたのです。

    お茶会を選びそうな、ちょっと艶っぽい銘ですが、自分らしくて気に入っています。


    初めて作った茶杓、『紅差し指』


    実際に自分でお茶杓を作って見ると、他のお茶杓を見る目も変わります。今はもう、見どころ満載です。色々なお茶杓を見るのが、今までの何倍も楽しくなりました。


    どんな工芸品も、完成品を見て触るだけでなく、作られる工程を知り、実際に作ってみることで、その作品の魂に大きく近づくことができる気がします。

    次は、漆塗りと、お仕覆作りをしてみたくて、ただ今ちょっぴり予習中です。


    In a tea ceremony, we usually appreciate the valuable tea utensils: a tea bowl, a lacquered wooden tea caddy, a bamboo tea spoon, a pouch for a tea container, and so on.

    I basically like to see such valuable and traditional artistic crafts. However, I don’t know the particular features to appreciate for each craft.

    One day, I thought if I made the tea utensil by myself, I would enjoy the artistic crafts more.
    So, I actually joined a bamboo tea spoon making work shop in Japan during my last stay there.

    I took five hours to make a spoon out of a piece of bamboo, using a small knife.
    When I had almost finished, I noticed the edge of my spoon was rough although it was supposed to be much smoother.
    I shaved the edge again, so my spoon became thin, and it looked like my ring finger.
    So, I named it 'Beni-Sashi-Yubi', which means ring finger. I liked the spoon very much.

    Once you make an artistic craft by yourself, you can enjoy seeing the same kind of the craft much more than seeing and touching the already finished one.

    Next time, I want to try lacquering and making special pouches for tea utensils.

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